笑顔と握手とハグとキス

挨拶はコミュニケーションの基本…ということで今日はイタリアでの挨拶の仕方について書いてみたいと思います。イタリアでの挨拶はわかりやすく4つのレベルに分けることができます。

1. 言葉での挨拶。Buongiorno !(ボンジョルノ:こんにちは)とかPiacere !(ピアチェーレ:はじめまして)など。細かな発音などは気にしなくても大丈夫です。はっきりと笑顔で言えば気持ちまで通じます。覚えていなくても大丈夫です。日本語で「KONNICHIWA!」と言えばきっと通じます。

2. 握手。相手が男性でも女性でも握手して大丈夫です。初対面でもOK。気持ちを込めてがっしりと握手するのがいいと思います。ちなみに冬場でも手袋を取って握手するのが礼儀だとされています。

3. ハグ。かなり仲良くなった人同士がします。仕事で数日間一緒だったとか、以前からの付き合いだとか、プライベートで仲良くなったのであればハグをしてみましょう。握手よりも相手との友情感は高まります。自然なものであれば嫌がられることは無いと思います。

4. キス…といっても、頬と頬をくっつける動作のことをキス(イタリア語でBacio バーチョ)と呼ぶのですね。これにはロマンチックな感情は含まれません。ハグをするよりもさらに仲が良くなった場合、しかも久しぶりに出会ったり、逆にもうしばらく出会わなかったりする時にバーチョをします。イタリアでは左、右、左、の順に頬を軽く付けます。ビジネスの場面ではあまりする機会はないかもしれません。

体と体が触れあうことでお互いの存在を確かめ合い、相手の存在を認めることができます。相手の心を掴んでいきたいなら(皆さんそうですよね?)握手だけでなくハグやキスにも挑戦(?)してみてはどうでしょうか。

イタリアではお辞儀という習慣がないのですが、日本人がお辞儀することは知られています。なのでペコリと体を傾けたりするとなんだか喜ばれることがあります。「あ! 日本のお辞儀だ!」 みたいな。イタリア語でお辞儀のことはInchino (インキーノ)と言います。お辞儀しながら握手するのも、ジャパニーズテイストが出ていいですね!

(山根 力)