忘れられていた過去の栄光

みなさんこんにちは! 家の外に出てはいけない状況が続いていますが、古い友人から「元気にしていますか」と連絡が来ることがあります。なにせ私がいるのは北イタリアですので…、ねえ。とにかく元気にしていますよ。

高校時代に軟式テニス部で一緒だったT君は、長くマレーシアに住んでいます。数年前にFacebookで一応繋がってはいたのですが、メッセージを送ってみても返事をもらえずそのままになっていました。お互い忙しい日々を送っていたのでしょう。

数日前、そんなT君から「チカラ、元気してますか」とメッセージが来たのです。

わあ久しぶり! 素直に嬉しかったです。かつて(きっと今も)T君はとてもテニスが上手く、何度試合をしても歯が立ちませんでした。私は好きだったのですが全然上手じゃなくて試合では負けてばっかりだったので、高校を卒業してからは軟式テニスのことをあまり考えないようにしてきました。自分の中ではどちらかというと楽しかったけれど成功しなかった体験として記憶されていたんです。

さて、たわいもないメッセージをやり取りする中でT君は「最近、時々テニスしてた時のことを思い出すんだよなー。お前が打つストレート、鮮明に覚えてるよ。それから3年生の最後の団体戦。チカラが西城陽高校に勝ったの。あれ、かっこ良かったな」

と言ったのです! ええ! 僕が西城陽高校に勝ったって? T君に何度も本当の話かどうか尋ねてしまいました。

何ともったいないことをしてきたのでしょうか。人生には数多くの失敗があるものですが、時々でも上手くいったことがあればそれを糧にグッと前向きに頑張れるものですよね。これから私は高校時代、当時はベラボーに強かった西城陽高校に対して勝利を収めた名軟式テニスプレーヤーだったという修正済みの想い出を付け足して上を向いて歩んで行くことにします(ここで発表)。

テキトーで勝手すぎる? いいのいいの!

(山根 力)