「もっとエモーション!」

日本のお客様からの依頼で、イタリアのある中小企業での通訳を行ってきました。

日本側はかなり大きな会社であるのに対して、イタリア側はファミリー規模の会社です。でもここにしかない技術があるそうで、この2つの会社は対等に仕事をしているのです。

普段は英語でやりとりしておられますが、細かいところを詰めたいというご希望で今回も私をイタリア語通訳として指名していただき(いつもありがとうございます😁)、出向いて参りました。

会社としてのサイズや体力は相当違うけれども、お互いを尊敬している雰囲気というものは見ていて爽快です。通訳が入ったこともあり(?)出張の目的を達することができたようでした。ほ、よかった。

イタリア社の社長は一代でここまで築き上げてきたすごい人なんですが、イタリア人なので普通に明るくてオープンな感じです。真剣なやりとりが無事に終わって談笑しているときのこと。

イタリア人社長が日本人の出張メンバーに対して「あのねえ、なんで君たち日本人は感情を出さないんだい? もっとエモーションを出しなよ! もっと!」

と言ったのです。日本チームのほとんどは技術者ということもあってか基本的にはポーカーフェイスの人が多いんですよね。私はあまり気にしていなかったのですがそういえばそうだねえと感じました。イタリアに暮らしていると自分の感情を自然なかたちで外に出すことが多いのですが、日本の中だとそれが少なかったような気もします。(なんだか遠い目。。。)

文化の違いもあるし表情に変化が無くてクールなのが駄目というわけではないのですが、出張などの機会で人と人がつながる場面では、言葉だけではなく上手に感情も使う方が関係性が密になるのは間違いないところだなあ。

とぼんやり感じていたところ、もう一度イタリア人の社長が明るく、「もっとエモーションを!」と叫んだものだから面白かったというお話です。

私も、もっとエモーションを!

(山根 力)