ちょうどミラノはファッションウィーク中です。数日前、服飾関連で日本から出張で来られた30代の女性とミラノでお話をする機会がありました。
ミラノの街やイタリアでどのようなことがトレンドとなっているのかを知りたいと仰っていたので、自分が感じていることなどをお伝えしたのですが、私は彼女が言ったことに興味を奪われました。
1.ミラノは日本やNYなどと比べて圧倒的に歩いている人のファッションセンスが良い。(そう言われるとそうかも)
2.現在の日本では、知らない人と会話することにはリスクがある。
私はこの2番目の話でたまげました。他人と会話をすることがリスクという指標によって測られるとは?
2025年2月現在、世界には統計上で82億人ほどの人がいて、日本には1億2000万人以上の人がいるそうです。仮に自分の知人の数が1000人だとしますと、日本でも1億1999万の人は知らない人なのですよね。
で、その知らない人達と会話するのが損や悪い結果をもたらすかもしれないと考えないといけない。もちろん言わんとしていることはわかります。よろしくないことが起きることもある世の中ですから家族や自分を守ることは絶対大事ですよね。
それでも。それでもですよ、他の人と目があってにっこりする。人の話を聞く。困っている人をすかさず助ける。一人で無理をせず助けてもらう。こういうことが人生を構成するのではなかったのでしょうか。私はイタリアに住んで日本から離れすぎたのかもしれないけれど、リスクって。。。20年前にはそこまでではなかった気がするけどなあ。
私は日本に時々帰るのをいつも楽しみにしています。日本人は礼儀正しいし、教養もあるし、知り合ったらとてもいい人が多いんですよね。でも他人との関係性がこういう日本社会になっているのであれば、生きるのに苦労するのではなかろうかと思った次第です。
山根 力
