駐車違反

ミラノに住んで車に乗るということは、ムルタ(罰金)を時々受けるということである。ガーン。

この前の日曜日の朝。インターホンがリンリンと鳴ったので誰だろうを思って「はい」と出ると「おはようございます、シニョール ヤマネですか?」「そうです」と答えると「ミラノ市警察です。降りてきてください」と言うからついに逮捕されるのか。と観念しました。

でもよく考えたら牢屋に入れられるような、咎められるようなことは何一つしていないはず…。後ろ指をさされることは何も無いはず…。善良な一市民のはず…。なんてことを考えつつ恐る恐る降りてみたらパトカーが思いっきり扉の前に停車していました。2人の警官が私に言いました。

「あそこに停めてあるTOYOTAはあなたの車ですか?」
「はい。というか妻の名義なんですが」
「あなたの奥さんはどこにいるんだい?!」(なぜ声を大きくしたかは不明)
「家の中ですよ。呼びましょうか?」
「いいんだ、いいんだ。とにかくあそこには停めてはいけないんだ。身障者用のスペースなんだ」
「そうでしたか。それは失礼しました。車を動かしましょうか」
「ええ、そうしてくれますか」

ということで鍵を取りに戻ってから車の近くに行ってみました。妻のKKちゃんが停めたのでしょう。しかしここは普段からよく停めている場所です。なぜにここが身障者エリアなんでしょう?

「ほら、ここは停めてはいけない場所なんです」

むむむ。よく見るとポールが新しく立てられており、確かにその看板には身障者のための駐車スペースだと表示されています。しかしね、通常はですね、道路にわかりやすく黄色い線が引かれ、かつ車椅子マークが描かれていることで、あ、ここは停めてはいけないところなんだなと認識するのです。

「新しいポールと看板はわかりました。でも線が引いていないじゃないですか。こんなのわかりっこない」

と抗議したのですが、警官は罰金の紙にさらさらと情報を記入しながら言いました。

「写真を撮って異議申し立てしたら?」

1ミリも勘弁してくれないのですね。それで私は一応、写真を何枚か撮りました。罰金は330ユーロ(メチャ高い)で、5日以内に払えば30%OFFだから231ユーロになる…。それでも高い!

我が家のTOYOTAの後ろにはもう一台、誰かの車が駐車されていたのですがそれはしばらくして無慈悲にもレッカーされて行きました。

車のナンバーから検索してうちの家をみつけて呼んでくれたからレッカーは免れたものの、それでも黄色の線が引かれていない状態でこの罰金かあ。なんか納得がいきません。でも調べてみたら、「ポールが立っている限りは道路に線が引かれていなくても有効である」という判例が既に存在しているらしく、異議申し立てをしても勝ち目はあまりなさそうでした。

複数のイタリア人の友人にこんなことがあってねと言ったら「なんやそら、許せんっ!」とみんな一様に怒っていました。でも怒ったからといって何が起こるわけでもない。私は異議申し立てをする労力や時間、費用のことを考えてもう231ユーロを払ってしまいました。

しかし何というか、黄色線が引かれるまで罰金の取り締まりを待つとか、もう少し融通をきかせてくれても良いような気がしますけどね。でもこういう風にブログのネタになるわけですからね。これで良しとします。

山根 力