ポケトーク便利!

日本から友人がミラノまで遊びに来てくれました。(美味しいお米をお土産に!)

さてその友人が今回の欧州旅行のために購入したという「ポケトーク(POCKETALK)」なるものを持っていたのです。ポケトークとは明石家さんまさんのCMで有名なコンパクトな機械で、日本語などで話しかけると、別の言語に訳してくれるという夢のような通訳装置なのです。使用するにはインターネットに繋がっている必要がありますが、モデルによってはなんと日本国外でもWifiなどに接続する必要なく自動的にネット繋がった状態になります。

これさえ一台あればもう言葉の壁なんかない、通訳者なんていらんやん!
という通訳者や通訳会社をブルブル震え上がらせる機械なのですが果たしてそのクオリティやいかに。イタリア語と日本語で試してみました。

どれどれ…これは…結構便利です!

全くわからない言語であればかなり活躍してくれるのではないでしょうか。簡単な会話内容であれば、これ一つで事足りるでしょう。げんに、私の友人は私がいない時でもポケトークで他のイタリア人と会話していました。
ネットへの接続が弱いと通訳結果の声が出てくるのに時間がかかってしまいますが、今から数年後でしょうか、5Gなどのネット接続が使えるようになるとこういう不満は減少してゆきそうです。

しかし、ポケトークは通訳者の代わりになるのでしょうか? 込み入った内容や大切な会議などでは、やはりまだまだ人の通訳でないと難しそうです。

●一文一文でみればそこそこの精度ですが、文脈に応じた適切な訳になるかどうかは容易ではなさそう。(通訳者= 人なら可能)
発話者のトーン(気持ち)を伝えることができないのは、場面によっては物足りない。(通訳者=人なら可能)
発話者の発言自体が不明確な場合もあります。人であれば「もう少し分かりやすく説明していただけますか」「それはこういう理解で正しいですか」などと確認しながら進めることができるのに対して機械であればそれができないため、大きく誤訳される可能性がある。

しかし簡単な旅行で使ううえでは便利なので、あれば私も使ってもいいなと感じましたよ!

(山根 力)