「13年ぶりの引っ越し」

郊外の同じ家に13年以上も住んだ後、先日、ついにミラノに引っ越しました。

前の家や環境に不満があったわけではなく、むしろ大変気に入っていたんです。緑も多かったですし、遠くにMonte Rosa(アルプスの山)も見えましたし、近所の人とも知り合いになっていましたし、うーん言うことなし!

…だったのですが、事情が変わりまして。私の気持ちも変わりまして。

ついに重い腰をあげて家探しを開始しました。何軒か見に行って、大家さんとも話したりして、体力と気力を使いましたが最終的にそこそこ希望に近い家を見つけることができました。

当たり前なんですが実際の引っ越し作業に加え、ガス、電気、インターネットの契約の変更、駐車場の契約、登録居住地の変更、種々のことを一気にやらないといけないので圧倒されそうでしたが、多くのことがオンラインでできて随分と便利になっていました。

前の家には本当に愛着があったので、最後に鍵を渡す時には寂しさや懐かしさがこみ上げてくるのだろうな、ちょっと泣いたりするかも、なんて構えていたのですが、案外そうでもなく、あっさりと次の家に移りました。

今、新しいミラノの家でこの文章を書いていますが、「事情が許すのなら時々は引っ越した方がいいのかも」なんて思っています。今回、自分や持ち物のことを見直す機会になりましたし、気持ちもリフレッシュするからです。

そんなこんなで変化がある日々ですが楽しくやっています。さて、次はいつ引っ越そうかな。

(山根 力)